10か月前から、月に1~2回、わたしのオフィスに通うクライアントさんがいる。
彼女はエステシャン。
首の不調、頭痛、吐き気、目の奥の痛み、左耳が聞こえにくい、右前腕の圧痛、咳が出やすいなど、複数の症状があったが、病院が嫌いで、ずっと我慢していたらしい。
そして、長年付き合いのあるクライアントさんからの紹介で来られた。
今は、もうすっかり気分も良くなり、友人とよく車で遠方に出かけ、わたしのところに来るたびにお土産話を持ってきてくれる。
先日、調子が悪いから施術してほしいと連絡をもらったのだが、つい1週間前に施術をしたばかり。
1週間前のわたしの施術を悪かったのか・・・。
そして、来られたときに話を聞くと、体のことをもっと勉強しようと、整体の勉強に行きはじめたらしいが、スクールで整体の先生に施術をしてもらってから体がおかしくなったようだ。
一般的によく言われる「揉み返し」というものだろう。
揉み返しを好転反応と思っている人は多いが、決して好転反応ではなく、悪くなっているときの反応である。
彼女にもそのことを正直に伝えた。
彼女は、整体の技術自体を仕事に活用するつもりはなかったので良かったが、これから整体を仕事にするのであれば、やる気をなくしてしまう話になっていた。
整体は、カイロプラクティックとは異なる技術だが、日本では同じように思っている人は少なくない。
また、カイロプラクティックを屋号に使っているところでも、「〇〇〇カイロプラクティック整体院」と名前をつけているところも多いため、カイロプラクティックと整体が同じだと勘違いされても当然だ。
それに、カイロプラクティックという看板を出していても、中身は整体だったりするために、一般の方が区別つかないようだ。
整体の分野は技術に統一性がなく、教える施術家が自由に技術を作れるため、教えてもらう施術家によって、技術にバラツキがありすぎる。
整体が悪いということではなく、それだけ整体院の選別が難しいということになる。
カイロプラクティックでは、ディバーシ・ファイド、ガンステッド、ローガンベーシック、ターグルリコイル、そして、わたしが施術のベースに使用しているアクティベーターなど、それぞれの技術が確立されている。
これは世界共通のテクニックだ。
カイロプラクティックの施術をしているものは、ベースになるカイロプラクティックテクニックがある。
この彼女、首と腰に違和感があったようだが、すっきりした体で帰ってもらうことができた。