60才代の女性が、わたしのクライアントさんの紹介でオフィスに来られた。
左の骨盤のだるさ、足を上げることができないといった症状。
医療機関では、股関節の亜脱臼を起しているという診断で、リハビリにしばらく通っていたらしい。
それに加え、足の筋肉を鍛えなさいと言われていたようだが、痛くでできていなかったようだ。
当たり前だ。
関節に位置異常があるのに、無理に筋肉トレーニングをしてしまうと、余計に痛めてしまう可能性がある。
レントゲンでは、骨自体の変形や奇形はないと言われたようで、色々検査してみたが、わたしも骨自体には問題はないと判断。
そして、施術を開始。
骨盤周囲、股関節との位置関係が少し複雑にズレを起しており、1~2回目までは、非常に難しい施術を強いられた。
しかし、3回目でやっと複雑なズレが無くなり、悪い部分がピンポイントで露出してきた。
でも、痛みに変化は無し。
4回目に来られたときも、まだ股関節の稼働制限、痛みはあったが、施術後、やっと痛みも無くなり、足を上げることができるようになった。
股関節の正常な動きが復元できたようだ。
女性と男性とは、股関節の形状が異なり、女性は股関節の位置異常を起こしやすく、女性のクライアントさんのほとんどは、股関節のズレをもっている。
股関節には、下肢以外の体重の負荷がかかるところで、ダメージを受けやすいところ。
股関節がズレることにより、腰痛、膝痛、足首痛、背骨の側弯など、股関節以外の部位にも影響を与えてしまう。
人間、歩けなくなると、早いスピードで老化がすすんでしまう。
わたしのオフィスでは、定期的に通っている60~80才代のクライアントさんも多いが、全員、自力で歩いて生活をすることができている。
介護生活の第一歩が、歩けなくなること。
この彼女も、そのままだったら確実に車椅子生活になるところだった。
紹介してくれたクライアントさんには感謝したい。
まだ油断はできないので、あと数回は様子を見ながら施術をすることにした。
でも、もうこれからはどんどん回復して元気に歩けるようになると思う。