ある日、長年付き合いのあるクライアントさんから相談を受けた。
クライアントさんのお母さんが脳に腫瘍をでき、一度手術をしたが、また再発し、二度目の手術をしたようだ。
でも、歩行の速度が遅く、歩行距離も短くなり、クライアントさんも心配になり、相談してくれた。
相談内容は、「また再発しないようにするにはどうしたら良いか?」「少しでも歩けるようにしてあげたい」ということだった。
そして、「少しでも元気になれる可能性のあることがあれば、何でもしてあげたい」と。
本来であれば、わたしの仕事の範囲を超えているのが、クライアントさんの切実な思いを聞いていると、少しでも力になりたいと思ったので、高濃度ビタミンC点滴療法とオーソモレキュラー栄養療法を行っている医療機関に行くことを提案させてもらった。
また、カイロプラクティックの施術もしてほしいと言われたが、残念ながら腫瘍性の疾患に対しての効果は期待できない。
でも、クライアントさんがお母さんの施術を希望していたので、カイロプラクティックの有効性に関して十分に説明させてもらい、腫瘍再発防止に対しての施術をするということではなく、免疫力を上げるということで、施術をさせてもらうことにした。
そして、初回の施術時のとき、股関節の痛み、稼働制限があることが分かった。
どうも、歩行障害が起こっている原因のひとつに股関節の位置異常があったようだ。
4回目の施術の日。もう股関節もかなり改善し、歩行距離も長くなったようだ。
嬉しかったのは、初回のときはうつむき加減で元気がなかったお母さんの顔が、明るくなって笑顔も増えたことだ。
クライアントさんからカイロプラクティック施術の依頼を受けたとき、断らなくて良かったっと思う。
つい先日、検査があったが、再発はしてなかったようだ。
ホッとした。
もう、股関節は改善しているが、施術を継続してほしいということで、引き続きメンテナンスを行っていく予定。