先日、3回目の施術に来られた70歳代の女性。
両手がしびれるため、医療機関でレントゲンを撮ったところ、首の骨の間隔が狭くなっているからと言われたが、手術するまでもないと言われ、その後は特に治療は行わなかったようだ。
でも、気になるため、当オフィスに来てくれた。
また、過去に何度もギックリ腰を経験しており、腰痛もあった。
調べてみると、頚椎(首の骨)と胸椎(背中の骨)の境目の骨が2か所、ひどく歪んでいることが分かった。
第七頚椎と第一胸椎という骨になる。
それと、背中の骨が側弯(左右どちらかに弓状に曲がっていること)と後弯(いわゆる猫背)があり、関節の動きが制限されている箇所が複数見つかった。
ギックリ腰を複数経験しているようだったが、ギックリ腰になる主な原因となる骨盤周囲には目立った歪みがなく、おそらく圧迫骨折による腰痛だったと思う。
初回の施術後では、特に変化が無かったみたいだが、先日3回目の施術に来られたときには、もう両手のしびれが無くなっていた。
腰痛に関しては、通常の腰痛とは異なるため、もう少し時間をいただくことにした。
<栄養アドバイス>
骨密度が心配なので、タンパク源になる食材を優先的に食べるようにし、ニガリを日常的に摂るようにおすすめした。
ニガリには、マグネシウムというミネラルが豊富に含まれており、カルシウムを骨に定着させる役目を担う。
骨の歪みというのは、そのまま放置すればするほど必ず悪化してしまう。
これはストレッチや運動をしても改善することはない。
この彼女も悪化するのを待っていると、手術が必要な状況になっていたかも知れない。
できれば手術をしてほしくない。
頚椎の手術をして改善したという話をほとんど聞かない。
逆に手術を後悔している人ばかりだ。
この彼女、両手のしびれは無くなったみたいだが、腰痛が改善しないため、2週間に1回のペースで施術をしていく予定。