今、20歳代の女性が来られている。
彼女は10年間も頭痛に苦しんでいた。
この間、数件の病院でさまざまな検査をしたが、どこにも異常が無いと言われ、最終的に心療内科、精神科、整骨院、整体、カイロプラクティックなどを転々としていたようだ。
でも、そこでも彼女が納得のいく治療がなされず、1年前には仕事も辞め、自宅でずっと悩んでいたらしい。
彼女は、わたしのオフィスに通うクライアントさんの友人。
クライアントさんが心配になり、わたしのオフィスを紹介してくれた。
彼女の頚椎(首の骨)は、第一頚椎、第二頚椎、第三頚椎がかなりの歪みをもっていた。日常生活での歪みかたとは少々異なっている。
ご本人は覚えていないようだが、たぶん幼少時期に事故に遭っているのではないだろうか。
そして1週間に1回の施術をすることになったが、なかなか歪みの癖がとれない。
今までに医療機関でレントゲンは撮っているだろうから、骨自体に問題があれば、わかるはずだし、もし骨自体に問題あれば、もっと早い時期に頭痛よりも深刻な状態になっているだろう。
でも、彼女は頑張って通ってくれた。
そして、先日12回目の施術に来られた彼女。
すっかり頭痛も改善し、食欲も出てきて毎日ご飯が美味しいようだ。
初回に来られたときは、もうこの世の終わりのような顔をしていたが、晴れやかで可愛い彼女になってくれていた。
わたしも胸を撫でおろした。
それに、以前の仕事に復帰することになったようだ。
彼女場合、頚椎の歪みがひどく、首に関連する筋肉群の過緊張が原因で、頭皮の支配神経に強い刺激が入っていたみたいで、ひどい頭痛を起こしていたみたいだ。
首から背部にかけて僧帽筋という大きな筋肉がある。
この僧帽筋の隙間から頭皮の神経が出現しているため、僧帽筋の緊張で頭部が痛くなってくる。
原因としては、一般的な頭痛を同じだが、頚部の歪みがひどかったため、なかなか頭痛が解消しなかったようだ。
これから楽しい20歳代を過ごしてほしい。