長年、わたしのオフィスに通っておられるクライアントさんが、段差に足を引っかけて転倒し、右足を強打。
でも、打撲した右足より左足の膝関節に滑液がたまってしまい、左足が痛くて歩行困難になってしまった。
世間で言う、「膝に水がたまる」という症状。
整形外科に行って検査してもらったが、骨自体には異常が無かったようだ。
それで、すぐにわたしのところに来てくれた。
膝関節周囲の検査をしてみたところ、脛骨(すねの骨)の前方、外旋変位があり、膝蓋骨(膝のお皿)も外方に変位していた。
たぶん、転倒した際に左足に特別な付加がかかり、関節の変位を生み、滑液がたまったのだと思う。
いつもは1か月に1回のメンテナンスのみだったが、1週間に1回の施術をお願いし、先日転倒後3回目の施術に来てくれたが、もうほとんど普通に歩けるようになり、膝の腫れもかなり改善していた。
関節のある部位は、滑膜で覆われていて、その中に滑液が存在し、通常は関節同士が接触しないように、また関節がなめらかに動くようになっている。
しかし、強い衝撃が加わると、その関節を守ろうとして、滑液をたくさん分泌してしまう。
ひと昔前であれば、滑液がたまって病院に行くと、すぐに滑液を抜いていたが、何度も滑液を抜いてしまうと関節に良くないことがわかってきたのか、最近では安易に滑液を抜かない医師も増えているようだ。
このクライアントさんが訪れた病院でも滑液を抜かなったのが良かったかも知れない。
念のため、1週間後にもう1回施術することになったが、もう普通の生活に戻れるだろう。