二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

落葉性天疱瘡(らくようせいてんぽうそう)

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長らく、当オフィスに骨のメンテナンスに来られていたクライアントさんが、「落葉性天疱瘡」と診断され、病院の薬、また漢方薬などを試してみてたようだが、まったく好転しないままでいた。

わたしも心配で、栄養面のアドバイスをしたかったのだが、最初は栄養面に関して興味が無さそうだったので控えていた。

落葉性天疱瘡とは、自己免疫疾患のひとつで、IgG抗体が表皮細胞同士を接着するのに大切なデスモグレインというタンパク質を攻撃し、表皮を分離させてしまい、ひどい痒みが起こり、痒いためにかくと、皮膚から出血し、その後は皮膚が次第に黒ずんでいく病気だ。それは全身に広がる。

直接命を落とすことはないが、痒みというのはとても精神的なストレスになるし、感染症になるリスクも高くなる。

今までご自身なりに、色々調べて治療方法を模索していたようだが、もう手立てがなくなったようで、わたしの栄養のアドバイスを求めてきた。

まず、皮膚の再生をきちんと行うためには、やはりタンパク質。そして正常なエネルギー活用と皮膚の再生を促す、皮膚の炎症を抑えるためにビタミンB群、抗酸化作用やミネラルの吸収率を高めるビタミンC。それと、自己免疫疾患や体内に炎症化がすすんでいるように思わる場合、いつもわたしはオメガ3系不飽和脂肪酸を必ずおすすめする。とりあえず最低これだけのサプリメントを高容量で摂ってもらうことにした。

そして、今まで毎日にように食べていた麺類、パンなどの小麦粉を使用した食べ物はしばらくは食べないようにアドバイスをした。

それから3ヶ月経ったが、痒みはほとんどなくなり、全身黒ずんでいた皮膚に、肌色の部分が増えてきたようだ。

確かに、首の周囲も痒くてかいた後、そして黒ずみがひどかったが、もうかいた後はなく、黒ずみもかなり減少していた。

かなり効果が出ているようなので、当分は現状のサプリメントだけで様子をみてもらうことにした。

 

また、その後、進展があれば投稿したいと思う。