二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

自律神経系のトラブル

呼吸不全

1週間前に、来られた30才代の女性。

背部痛、息苦しい、腰痛、不安感、食欲不振といった症状。

20才代よりパニック障害を起こし、それ以来、心療内科を受診していたようだが、いつまで経っても改善しないため、インターネットでわたしのオフィスを探してくれた。

そして、2回目の施術の日。

ご本人が驚くほど体調が良くなってきたらしい。

背部痛は少しあるものの、他の症状がかなり緩和し、いつも緊張していた体がリラックスできるようになり、食欲も増して食べ物の味が分かるようになり、いきなり体重が増えたそうだ。

精神的にも安定してきたみたいで、とても喜んでくれた。

正直、わたしも驚いた。

たった1回の施術で、そこまで改善するのは珍しい。

彼女の頚椎(首の骨)は、かなり後弯ぎみで、第一頚椎、第二頚椎の複雑な歪みがあり、自律神経が相当乱れていたのだろう。

頚椎というのは、通常、前方に軽く弯曲しているのが正常だが、彼女の場合は、後ろに大きく弯曲していた。

そのままだと、あと数年で腕のしびれや痛みといった症状がでて、厄介なことになっていたかも知れない。

自律神経の乱れで、自然な呼吸ができず、体内への酸素の供給が不十分だったため、いつも緊張状態で、食欲もなくなっていたのだろう。

そして、それが不安感を生み、どんどん精神的に追い込まれたのだと思う。

人は、自身の体調不良の原因が分からないのが一番のストレスになる。

今まで、彼女を苦しめていた原因が頚椎だと分かって、彼女も安心したのではないだろうか。

あと数回、施術をして、骨の安定を図ろうと思う。

また、栄養学にも興味があるみたいで、これから栄養アドバイスもしていこうと思っている。