二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

肩の痛み(胸郭出口症候群)

肩の痛み

8回目の施術に来られたクライアントさん。

自覚症状は、ひどい肩の痛み、腰痛

彼は、現場での仕事をしているが、その肩の痛み、腰痛と闘いながら騙し騙し仕事をしていたが、50才を超え、やっと本気で体のメンテナンスを考えるようになり、当オフィスに来られた。

仕事中、腕を動かすと肩から腕にかけて激痛が走り、就寝中も肩の痛みでいったん目が覚め、それからは眠れないという状況を何年も続けていたようだ。

テストしてみると、胸郭出口症候群の疑いあり。

また、背骨の複雑な歪み、肩甲骨の稼働制限、回旋腱板(肩甲骨に付着する筋肉)の過緊張と、かなり複雑な状態に陥っていた。

かなり時間がかかることが想定されたので、クライアントさんには、その旨を十分に説明したが、ご本人が本気で治したということで、施術を開始することにした。

そして、8回目の施術に来られたとき、腕の稼働域が広がり、背中の歪みも少し改善しているように思えた。

就寝時間も、以前より長くなったようだ。

 

胸郭出口症候群とは、鎖骨、第一肋骨の歪み、それに付随する筋肉群の緊張により、腕の神経、あるいは鎖骨下動脈の圧迫が起こり、肩から腕にかけての痛みが発症する。

また、その原因には、背骨の複雑な歪みも関与し、施術家からすると、とてもやりがいのある症例だが、ご本人は本当に辛いと思う。

過去にもほとんど同じ症状の方を施術した経験が数例あるが、痛みが半減するまでに20回ほど施術をした。

そして、気にならないレベルにまで改善するには、合計30回ほどの施術を行った。

施術内容としては、鎖骨と肩甲骨、第一肋骨、第2~5胸椎(背骨)の位置異常に対する矯正、肩甲骨周囲の筋肉の緊張緩和がメインになる。

 

このクライアントさん、仕事が忙しく、毎日頑張っているので、できるだけ早く改善して、今以上に良い仕事ができるようにしてあげたいと思う。

 

また、その後の経過など、記述する予定。

 

このクライアントさんの続編