二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

歩くとき、テニスをするときの膝痛

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わたしのオフィスに長年通ってくれているクライアントさんのご主人が膝痛で来られている。

年齢は50歳代で、会社勤めをしており、ずっとテニスをしており、最近はギターも習いはじめたようだ。

最近になって、歩くときに膝が痛くて歩けない状態になり、テニスを楽しむことができなくなったらしい。

膝の検査をしてみたが、関節や靭帯には何も問題が無かった。

しかし、股関節が異常に硬く、稼働域の制限がかなり加わっていた。

男性の膝痛で比較的多いのが、長年、股関節の位置異常のままでいると、膝に負荷がかかり、膝痛を起こすケースだ。

それより、両肩甲骨の間の背骨の硬さがとても気になる。

それで色々話を聞いてみると、テニスをしているとき、腕が上がりにくくてサーブがし辛い、ギターを弾いてると背中が痛くなるらしい。

なので、背中の施術も念入りに行うことにした。

先日、3回目の施術に来られ、膝痛はまったく出なくなったが、背中の硬さが気になるので施術を継続することをおすすめした。

でも、テニスでサーブがしやすくなり、また、背中に動きが出てきたようで、また楽しくテニスができるようになり、喜んでおられた。

あと数回でかなり改善すると思う。

 

五十肩もそうだが、腕の動きには必ず肩甲骨が関与するが、肩甲骨の動きを阻害する要因が背骨(第5胸椎~第3胸椎)だ。

また、首の動きには、首の骨だけでなく、背骨(第6胸椎~)の動きも手伝っているため、背骨の悪い方は首の動きにも制限をかけてしまうため、振り向く動作がしんどくなる。

この彼の場合も、背骨の動きが制限されていたため、テニスのとき、サーブやストロークの際に自分が思ったようにボールを打ててなかったに違いない。

わたしも20歳代のときにテニスをしていたのでよく分かるが、背骨の動きがとても重要になる。

そして、わたしもギターをしているが、長時間ギターを弾いている姿勢って、背中に良くないなと思いながら練習をしている。

よくクライアントさんに「健康のために何かスポーツをしたほうがいいですか?」っと聞かれることがあるが、健康のことを考えるならスポーツはしないほうが良いと答える。

軽いジョギングやウォーキング、軽度の負荷をかけた筋トレ程度が健康維持には良い。

でも、スポーツが好きでされている方には、「スポーツをやめなさい。」とは言わない。

好きなものは好きなのだから、しかたがない。

でも、骨のメンテナンスは積極的にするようにはアドバイスをさせてもらう。

 

この彼が、これからもずっと楽しくテニスができるようにサポートしたいと思う。