先日、6回目の施術に来られた70歳代の女性。
いつもメンテナンスに来られているクライアントさんのお母さん。
ある日、クライアントさんのところにお母さんから「肩が痛すぎて立ってるのも辛くて。」っと電話があり、わたしのオフィスに連れてきてくれた。
初回、お母さんから色々お話を聞くと、肩以外にお尻の痛みで普通に歩けない、階段の昇降時に膝が痛むなど、複数のトラブルをかかえていた。
たぶん、以前から諸症状はあったと思うが、もう日常生活ができないぐらいに体が悲鳴をあげたのだろう。
このお母さんの肩の痛みの原因は頚椎(首の骨)だった。
わたしの臨床では、同じ痛みを訴える方に共通する部位は第五頚椎。
第五頚椎の歪みがひどく、腕の神経にトラブルを起し、肩が痛く感じるケースが多い。
このお母さんも第五頚椎の歪みがひどかった。
また、股関節の歪みもひどく、それが原因でお尻の痛み、膝痛を起していたようだ。
そして6回目の施術に来られたときには、すべての症状が軽減し、キッチンに立って料理ができなかったのが普通に料理ができるようになり、スーパーに買い物に行くのが辛かったようだが、もう今まで通り買い物に行けるようになったそうだ。
頚椎の隙間からは腕の神経が出ており、頚椎の歪みにより神経に刺激が入ると、肩や腕に色んな症状が出てくる。
お尻の痛みに関しては、股関節の歪みが原因だったが、股関節と骨盤は筋肉でつながっており、長期的に股関節の歪みをもっていたため、その筋肉の過緊張でお尻が痛くなったのだろう。
膝痛に関しても股関節の歪みが原因で、膝を屈曲させるときに使う筋肉が疲れていたようだ。膝痛の原因で比較的多く経験したケースでもある。
諸症状はかなり軽減しているようだが、より骨の安定を図るために、あと数回の施術を行い、その後は定期的なメンテナンスをする予定。