二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

ひどい肩こりと腰痛(殿部の痛み)

先日6回目の施術に来られた40歳代のクライアントさん。

わたしのオフィスに6年ほど通うクライアントさんのお姉さんで、介護関連の仕事をしており、ひどい肩こりと腰痛(左殿部)に悩まされていたようだ。

わたしも母の介護を2~3年ほどしたことがあったが、慣れないことだらけで、わたしも腰を痛めた経験があるが、介護関連の現場で働く人には頭が下がる。

彼女の場合、左肩甲骨内側にかなりの緊張があり、両股関節にそれぞれ異なった位置異常があった。

頚椎は左回旋にかなりの稼働制限があり、たぶん普通に立ってるだけでも辛かったのではないだろうか。

3回目の施術で、肩こりがかなり軽減したようだが、左肩甲骨内側の張りがまだ残存しており、左殿部の痛みは改善せず。

そして、5回目の施術のときには、左肩甲骨内側の張りもすっかり解消し、肩こりも日常生活で気にならないまでに改善したが、左殿部の痛みは以前としてあった。

6回目の施術の日、非常にバランスの良い体になり、左殿部の痛みも解消。

 

彼女の場合、頚椎の歪みが背部にも影響がでて、二次的に背骨の歪みを作り、背中の筋肉のバランスが悪くなって左肩甲骨内側の張りを作っていたようだ。

脚長差は1cmほどだったが、股関節の位置異常と骨盤にある仙腸関節というところの稼働制限が原因で左殿部に痛みが発症したのだろう。

 

女性は、男性と比較して股関節の位置異常を起こしやすい骨格構造になっているため、股関節のトラブルが非常に多い。

股関節の位置異常は、股関節周囲の痛みはもちろんのこと、彼女のように殿部に痛みが出たり、下肢に力が入らなくなったり、膝痛にも大きく関わることがある。

ご本人はずっと膝が悪いと思っていたが、股関節を矯正するだけで膝痛が無くなったという例はいくつもある。

 

彼女はまだまだ若い。

そして、彼女の介護を待っている人がたくさんいると思うので、体調を崩さないように彼女のメンテナンスをこれからしっかりやっていきたい。