二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

腰痛

腰痛の写真

先日、ある友人の娘さんが来られた。

3日前から、腰痛、足の付け根の痛み、坂道(上り)が歩けないといった症状。

とりあえず、骨自体の問題、その他、内的な問題がないか、医療機関を受診するようにお願いをした。

そして、レントゲンを持参のうえ、わたしのオフィスに来てもらった。

骨盤、股関節、腰椎(腰の骨)のどこにも内的な問題はなかったので、ひと安心。

そして、検査&施術を一通り終え、腰、足の付け根の痛みを確認してもらったところ、かなりの改善がみられた。

彼女の場合、股関節が内旋変位(いわゆる内股)を起しており、かなり硬く、半分ほどの動きしかなかった。

それに加え、大腰筋(足を持ち上げるときに使う筋肉)にもトラブルがあったため、坂道が上れないといった症状を起こしていた。

骨盤は、左右の歪みがあり、腰全体が捻じれたようになっていた。

どうも、以前から腰周りの違和感や、たまに痛みもあったようだが、とうとう悲鳴を上げたのだと思う。

 

骨盤周囲の痛みは、ひとそれぞれ痛みを訴える場所が異なり、その部位によって、重視する矯正部位も異なる。

また、腰痛といっても、骨盤、股関節、腰椎の複数の歪みが関与するため、重視すべき矯正部位だけでなく、その他の位置関係も重要になってくるため、わたしの場合、骨盤と股関節だけでも、12方向の歪みをチェックし、必要なら矯正を行う。

 

女性の股関節の形状は、男性と異なり、非常に歪みやすい形状になっているので、本当に気の毒だ。

ほとんどの女性は、さまざまな股関節の位置異常を起こしており、ご本人も知らないうちに、それが原因で体調不良を起こしていることが多い。

また、長期的に股関節の歪みを放置していると、膝や足首にまで悪影響を及ぼし、膝痛や足首の痛みによる歩行困難を招いてしまうことが多々ある。

男性も、股関節の歪みがないわけではないが、比較的、歪みにくい形状になっているため、女性ほど、体幹に影響を与えることはないように思う。

 

後日、友人から電話があり、腰が痛くで落ち込んでいた娘さんが元気になったようだ。