先日、4回目の施術に来られた70歳代後半のクライアントさん。
今、定期的にわたしのオフィスに通われているクライアントさんのお母さんで、昔から腰痛で悩んでおられて、一度施術をしてほしいと、連れてきてくれた。
70年以上きちんと骨のメンテナンスをしていなかったせいか、脚長差が2cm以上あり、これはさぞかし辛かっただろう。
しかし、ご本人の訴える痛みの本当の原因は股関節の歪みだった。
骨盤を含む、全身のバランスも考えて施術はしているが、股関節を重点的に施術を行っていた。
痛みはまだあるものの、歩行がとても楽になり、ウォーキングが楽しくなってきたとのこと。
初回のときには、常に腰に手を当てて、前傾姿勢だったが、4日目の施術に来られたときには、とても姿勢が良くなり、少し若返ったようにも思えた。
前傾姿勢だと、どうしても10歳ぐらいは老けてみえてしまう。
でも、長年患っていたものなので、悔しいが、なかなか簡単には痛みがとれない。
申し訳ないが、もう少し頑張って通ってもらうことになっている。
女性と男性とでは、股関節骨の形状が異なっており、女性は男性に比べて股関節の位置異常を起こしやすい。
また、このお母さんのように、腰が悪いと思っていたが、股関節が悪かったという症例は、これまでに実にたくさん見てきた。
そして、股関節の骨自体に問題はなく、位置異常を起こしているだけの方は例外なく改善している。
歩行困難は介護生活の第一歩にもつながってしまう。
このお母さんも介護生活になる前に来てくれて良かったと思う。