あるクライアントさんの紹介で来られた50歳代の女性。
もう膝が痛くて歩けなくなってしまったとのこと。
両膝がくの字に曲がっていて、施術ベッドに寝てもらっても足が伸びない。
定期的に通っていた整体院があったらしいが、なかなか改善せず、わたしのオフィスに来てくれた。
長年、本気でバレーボールをしていたようで、整形外科では膝関節間が狭くなっていて、もうどうしようもないと言われていたらしい。
初回の施術で、できる限りの施術を行ったが、2回目の施術に来られたときには、もう歩けるようになっていた。
そして、4回目の施術のときには、くの字に曲がっていた膝もかなり改善していた。
手遅れでもなかったようだ。
知り合いの方からは、「身長伸びた!?」と言われたらしい。
その後も1週間に一度の施術を行っていたが、かなり良くなったので、現在は2週間に一度の施術を行い、様子を見ている。
胃の不調も気になるので、自律神経の調整も付加して施術を行っている。
膝のトラブルは、かなりの確率で股関節の位置異常が関与する。
この女性の場合も、両側の股関節の位置異常がひどく、また、骨盤の歪みもあったので、骨盤、股関節、膝関節の多方面の歪みを重点的に矯正をした。
股関節は荷重関節と言い、体重の重みを股関節で支えているため、非常に歪みやすい。
また、女性と男性では股関節の形状が少し異なり、男性に比べて女性のほうが歪みやすい形状になっている。
以外と知られていないのが、骨格異常から起こる胃の不調だ。
特に今までの臨床上、頚椎の歪みで胃の不調を起している方が非常に多い。
胃は自律神経を介して、その働きをコントロールされているが、いったん自律神経伝達にトラブルを起してしまうと、コントロールができなくなり、胃痛、胸焼けやむかつき、消化不良といった症状が出てしまう。
その要になるのが、第二頚椎(上から2番目の首の骨)。
わたしは、この第二頚椎をどれだけ綺麗に矯正できるかを長年研究してきたが、開業して20年経って、ようやく納得のいく矯正ができるようになった。
この彼女がどんどん良くなっていくのが楽しいだ。