二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

花粉症と油

花粉症の画像

花粉症の人口がなかなか減らない。

その背景には、油の問題が潜んでいるとわたしは思っている。

わたしのオフィスのクライアントさんで、何人も花粉症の方がおり、今まで栄養アドバイスをし、かなりの確率で改善している。

アドバイスをしたのは、たった三つだけ。

①家で加熱調理に使う油を「エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル」のみにする。

亜麻仁油(もしくはエゴマ油)を大さじ1杯、毎日摂る。

ビオフェルミンを毎日摂る。

たったこれだけだ。

ほとんどのクライアントさんが、最初は(これだけで改善するの???)っという顔をしている。

効果は、早い人で2週間、平均すると3ヶ月ほどでわかるようだ。

わたしは花粉症になったことがないので、正直なところ、その辛さを知らない。

しかし、ひとつ言えるのは、鼻をズルズルさせて、頻繁にくしゃみをする。

これは、頚椎(首の骨)にとても負荷がかかる行為だ。

その結果、頚椎のトラブルから来る他の体調不良も起こる可能性がある。

おそらく、くしゃみは、車に乗っていて、超低速で壁に衝突したときの衝撃に近いと思う。

頭の重さは、大人で4~6kg、もしくは体重の8%の重さに相当すると言われている。

その重たい頭が揺れるのだ。

首に負担がかかるのは当然。

花粉症は、花粉症だけの問題ではなく、その延長線上に新たな問題を引き起こす可能性がある。

 

油の種類には、オメガ3、オメガ6、オメガ9の3種類が存在する。

そのうち、オメガ3とオメガ6は必須脂肪酸と言い、体内では合成されず、体外からの供給が必要となる。

このどちらも体にとってはとても大切なもので、かつ、そのバランスが重要になってくる。

しかし、現代人の食生活では、圧倒的にオメガ6の摂取量を多く、オメガ3の摂取量が極端に少ない。

それぞれの油の性質を簡潔に説明すると、オメガ6は、体内を活性させる働きがあり、体内に異物、ウイルス、細菌が侵入したとき、体を活性化、炎症化させて、それらを退治する体にしてくれる。

一方、オメガ3はオメガ6の逆の性質があり、炎症化を抑制してくれる。

花粉症は、そもそも毒性のない花粉に対して、過剰に反応する体質になっているのだ。

一般的に、家で加熱料理に使用する油はオメガ6(リノール酸)がほとんどだ。

それをエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルにすることで、オメガ6の過剰摂取を避けることができる。

なぜ、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルをおすすめするかというと、この油はほとんどがオメガ9(オレイン酸)で、オレイン酸は加熱に強く、酸化しにくい性質をもっている。

他の油は、オメガ6が多いうえに、光が当たったり、加熱をするとすぐに酸化してしまうため、できるだけ使用を避けたい。

亜麻仁油もしくはエゴマ油にはオメガ3が沢山入っている。

オメガ3を必要量摂取することで、過剰な反応をしなくなる。

また、花粉症を含め、アレルギーをおもちの方は、腸壁に問題がある言われている。

通常は、最小分子しか腸壁は通さない。

しかし、腸内環境が悪く、腸壁の壁が粗くなってしまうと、分解しきっていない大きな分子まで吸収してしまう場合がある。

すると、体内では、その大きな分子を異物として過剰に反応してしまう。

これも花粉症、アレルギーの原因となる。

なので、腸内環境を整えるために、適度に乳酸菌を摂ることをすすめている。

上記で改善しないケースもあるが、わたしのオフィスのクライアントさんで、90%以上の方が改善している。

花粉症は、立派な病気だと認識してほしい。

花粉症、アレルギーは、その裏で栄養のバランスがかなり乱れている赤信号なのだ。

人に「わたし、花粉症なの!」っと明るい声で言っている場合ではない。