二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

ふらつき、頭痛、食欲不振

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最近、わたしのオフィスに通いはじめたクライアントさんがいる。

30歳半ばの女性で、ふらつきや頭痛、食欲不振で来られた。

二人目の出産後、急にふらつきがはじまり、その後、頻繁に頭痛が起こるようになったらしい。

そして、最近では食欲が無く、数件の医療機関で検査をしたが、少し貧血ぎみだとは言われたが、その他は特に異常が無いと言われたようだ。

4回目の施術に来られたとき、頭痛はもう消失し、若干、食欲も出てきたそうだが、まだフラフラするのが改善しないらしい。

かなりひどかった頚椎の歪みも50%ほど改善していた。

そして、先日、5回目の施術の来られたが、頭痛も無く、食欲も出てきたので、少し体重が増えたようだ。

しかし、フラフラするのがとれない。

そこで、気になったのが貧血ぎみという点だ。

女性の場合、ほとんどが中程度から重度のタンパク質不足になっている人が多い。

これは、貧血とも大いに関係する。

それで、プロテインの飲用を提案してみた。

フラフラするのがとれるなら是非プロテインを飲んでみたいということで、ネットでも購入できる、おすすめのプロテインをお教えした。

 

頭痛、食欲不振は、頚椎がとても関係していて、特に上部の頚椎の歪みで後頭部が歪み、頭痛を起こすパターンが多く、彼女の場合は頭痛が起こる場所から大後頭神経という頭皮に分布している神経に問題があったようだ。

また、後頭部の歪みは自律神経系の神経伝達を阻害する要因になっているため、胃腸の働きが悪くなり、食べ物を受付けなくなることが多々ある。

 

医療機関では、血液検査データを見て、貧血かどうかを判断するが、実は血液検査データで少々でも貧血だと言われた場合、これはもうすでに重度の貧血になっていることが多い。

貧血とは、血中でのヘモグロビン濃度が低くなった状態のことをいうが、そのヘモグロビンの構成成分である鉄の不足が原因になっている。

鉄は、まず十二指腸から吸収され、トランスフェリンというタンパク質と結合することで、血中に鉄を運ぶことができる。

血中の鉄の濃度が高まれば、今度はフェリチンというタンパク質と結合した状態で、主に肝臓に貯蔵されるしくみになっている。

血液検査データで貧血と診断されるということは、貯蔵された鉄がもう無くなっていることを表す。

彼女もタンパク質の摂取不足で、鉄を血中に運ぶことができず、また貯蔵する鉄も無かったのではないだろうか。

少し、タンパク質を摂ってもらって様子を見たいと思う。

 

また、その後の経過を投稿しようと思う。