二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

腰椎椎間板ヘルニア(16歳の男子学生)

腰椎椎間板ヘルニア(16歳の男子学生)

先日、8回目の施術に来られた16歳の男子学生。

症状は仙腸関節(骨盤にある関節)周囲の痛み、右足すねの外側の痛み、椅子に座れないといった症状。

約6か月前に、体育の授業中に腰痛を発症し、医療機関で検査をしたところ、腰椎椎間板ヘルニアになっていることが分かった。

初回時にMRI画像を拝見したが、第四腰椎~第五腰椎間、第五腰椎~仙骨間の2箇所にヘルニアを確認。

ヘルニアのテストをしても陽性。

特に第四腰椎~第五腰椎間がひどく、わたしのオフィスに来る前は手術も考えていたようだ。

座ると痛みが増すため、学校に行っても授業を受けることができず、ほとんど保健室で休んでいたらしい。

それに加え、痛すぎて食欲も無く、16歳と若い彼には非常に酷な状況が続いていたようだ。

初回時、施術室に入るとき、右足を引きずって入ってきた。

そして、2週間に2回の施術をすることになった。

施術の回を重ねるごとに症状は軽減していき、8回目の施術の日には、もう普通に歩いて施術室に入ってきた。

学校の授業もフルで受けられるようになり、腰の痛み、右足すねの痛みもなく、右足第5指の感覚も薄かったのがすっかり良くなった。

食欲も戻って、美味しくご飯を食べているようだ。

ヘルニアのテストをすると、まだ陽性反応が出るので、もう少し頑張って施術に来てもらう予定。

 

ヘルニアとは、日本語に訳すと「飛び出る」という意味だが、脊椎と脊椎の間にある椎間板の真ん中にある髄核という軟骨が、椎間板の変性で変形して後方に飛び出て、神経に当たる病気である。

もちろん、わたしたちのような施術家には、ヘルニアの部分を消失させることはできないが、ヘルニアが神経に当たらなくするようにはできる。

もともとヘルニアになる原因のひとつに、骨格の歪みが関与する。

そして、いずれは自らのマクロファージという細胞がヘルニアの部分を排除していく。

 

なんとか彼の健康回復のサポートが出来て良かった。

 

kenny-chiro.info