今、当オフィスに通っておられる40歳代の女性のクライアントさん。
症状は、首痛、左肩痛(左腕を動かすと痛む、起床時の洗顔の体制ができない)。
長年これらの症状で悩んでおられたようだ。
高校時代に原付バイクで転倒し、ヘルメット越しに頭部を強打して気を失うほどの衝撃を受けたことがあるようで、頚部の検査をしてみると、典型的なムチ打ちの症状。
そして、背中の骨の関節もほとんど動いていなかった。
施術の回を重ねるごとに症状が緩和し、先日5回目の施術に来られた際には、腕の稼働域も広がり、首痛もかなり軽減してるとのこと。
頚椎(首の骨)の状態もかなり良くなり、背中の骨も動きを取り戻している感じだった。
ムチ打ちになってすぐの痛みというのは、頚部の筋肉の捻挫の痛みで、この痛みは徐々に無くなっていくが、それだけの衝撃が頚部に加わったいうことは、必ず頚椎の歪みを伴う。
なんせ、4~5kgもある頭が衝撃によって揺れるのだから頚椎が歪まないわけがない。
でも、ほとんどの人が、事故当初の痛みが軽減すると、もう治ったと勘違いしてしまいがちだが、本当に大事なのは、その後である。
彼女もたぶん同じだったと思う。
その後、首痛や左肩痛が事故によるものだと思わず、ずいぶんと長い期間苦しんでいたようだ。
ムチ打ちの場合、主に第五頚椎が後ろに飛び出たような歪みを作る。
それにより、腕の神経のトラブル、あるいわ頚部の筋肉の過緊張を起こし、その痛みが肩に出てくる。
また、腕を動かすと痛い原因は、腕の関節ではなく、背中の骨(第三胸椎~第五胸椎)に特定できる。
五十肩と呼ばれる症状も、この背中の骨の歪みから起こる。
特に第四胸椎、第四肋骨の歪みが大きく関与する。
あと1~2回で彼女もかなり元気になってくれると思う。