二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

もしかして低血糖??

もう長年、わたしのオフィスに通う現在60歳代の女性のクライアントが骨のメンテナンスに来られて、「なんか、最近1日中眠たくて眠たくて、やる気が出ないんです。」という。

もともと頚椎(首の骨)が悪かったので、激しい気候の変動で自律神経系のトラブルを起しているのかと思ったが、彼女の場合、今までこの時期にこんなことを訴えることがなかったので色々聞いてみた。

すると、最近新しい仕事に就き、生活リズムが変わり、ストレスからコンビニでパンやスイーツを毎日頻繁に食べるようになったようだ。

そして、決まってパンやスイーツを食べた後、しばらくして眠気が襲ってくるらしい。

これは低血糖の症状では?っと思い、骨のメンテナンスを行った後、当分はコンビニでの買い物を控えるようにアドバイスさせてもらった。

それから1か月後に来られた際、「眠気が襲ってくることがなくなりました!」っと。

たぶん食後高血糖からなる低血糖を引き起こしていたと思われる。

 

通常、糖質を摂取すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌され、血糖コントロールされる。

通常の空腹時の血糖値は90mg/dl前後とされており、食後には140mg/dlを超えることはないが、血糖値が140mg/dlをはるかに超える場合がある。

すると、それに応じてインスリンの分泌量も増え、食後60分前後に血糖値が急激に下がってしまう。

このときに、この彼女のように眠たくなったり、力が入らなくなったりする。

また、頚椎の歪みから起こるめまいや自律神経系のトラブルとよく似た症状を訴えることもあるため、糖質の摂取方法には注意が必要だ。

まずは、糖質をエネルギーとして活用するにはビタミンB1が必要になってくる。

また、糖質の多いものを食べる前にタンパク源になるものや脂質などを食べると、血糖値が急激に上がらないというデータがある。

食事をするときには、肉や魚、豆類、そして野菜などの食物繊維を先に食べるようにし、その後にご飯を食べるという食べ方にすると、食後の高血糖を予防でき、また低血糖も防ぐことができる。