二つの予防医学

カイロプラクティック&オーソモレキュラー栄養療法の臨床ブログ

めまいの原因

めまいの写真

めまい、目の奥が痛い、食欲不振、便秘など、複数の体のトラブルを抱えている30才代の女性が来られている。

20才を過ぎたところから、頻繁に立ちくらみするようになり、医療機関で検査したら、軽度の貧血だと言われたらしい。

それから数年、処方される薬を服用していたが、ほとんど改善せず、立ちくらみだけでなく、毎日のようにめまいもするようになり、悩んでいたようだ。

最近では、食事をすると、食後にムカツキがあり、次第に食欲もなくなってきたとか。

色んな医療機関に行き、検査してもらったが、特に異常がなく、たまたま、わたしのオフィスを見つけてくれて来られた。

 

めまいの原因のほとんどは、後頭部、頚椎の歪みが関与することが多く、彼女の場合も例外ではなく、かなりの歪みをもっていた。

めまいには、前庭神経という神経が深く関係しており、後頭部、頚椎の歪みで、前庭神経の伝達にトラブルが起き、平衡感覚を保持することができなくなり、めまいという現象を引き起こしてしまう。

 

目の奥が痛くなるのは、三叉神経という、目の周りに分布している神経のトラブルと考えている。

よく、顔面神経痛ということがあるが、実際には、顔面神経には痛覚神経が無いので、痛いという感覚を起こすことはない。

三叉神経は、目の周り以外に上顎、下顎にも分布しており、奥歯が痛くて、歯科に行って診てもらったが、虫歯も無いし、その他問題が無かったケースに、この三叉神経が関与することが多い。

 

食欲不振に関しては、内的な問題が認められない場合、消化器系の自律神経のトラブルであることが多く、これも頚椎が大きく関与する。

 

4回目の施術が終わり、5回目の施術に来られた際には、便秘以外の症状はほとんど無くなったようだ。

今まで食欲が無く、朝食は食べれず、昼と晩もお腹がすかないまま、無理やり食べていたのが、お腹がすくようになり、3食とも食べれるようになったらしい。

便秘は1週間続いてたのが、3日に1回、排便できるようになり、下腹部の張りも軽減してきたようだ。

結局、彼女の場合、貧血は関係無かったようで、ほとんどが骨格の歪みから起こっていたみたいだ。

 

しかし、栄養面のアドバイスもしてほしいということで、現在、2週間に1回の施術を行いながら、日常の食生活の改善のアドバイスをしている。